いらなくなった古着を途上国に送る。その”善意”が現地の産業を破壊してきた。
いらなくなった古着を途上国に送ることが現地の産業を破壊しているという投稿が反響を呼んでいます。
いらなくなった古着を途上国に送る。その"善意"が現地の産業を破壊してきた。
先進国からウガンダに届いた古着の山。販売価格は1着6円。現地の仕立て職人「かつては繊維産業が盛んだったが、古着が輸入されてからは衰退した」
私たちの寄付は本当に役立っているのか?終着点を知らない人が多すぎる。 pic.twitter.com/NZ4TVGWV5t
— 原貫太 / フリーランス国際協力師 (@kantahara) October 2, 2021
「善意の寄付が現地の発展を妨げる」「アフリカが古着の最終処理場になっている」という問題、本当はもっと複雑&闇が深いため140文字では到底伝えられません。
今は調査・研究・執筆している段階なので、今年中にはまとまった形で発表したい。YouTubeでも掘り下げて解説する動画を作ります。
— 原貫太 / フリーランス国際協力師 (@kantahara) October 2, 2021
「アフリカは古着のゴミ捨て場ではない」と2016年には東アフリカの国々が立ち上がり、先進国からの古着輸入を禁止する方向で動きましたが、最終的にはアメリカに潰されています。
そのアメリカは世界最大のファストファッション消費大国であり、そして古着輸出大国です。世界の闇が透けて見えます。
— 原貫太 / フリーランス国際協力師 (@kantahara) October 2, 2021
2016年に日本から海外に輸出された古着は24億t(国連統計)。Tシャツ1枚あたりの重さが約200gのため、単純計算でも約12億枚分の古着が海外に輸出されています。
その多くは"リサイクル"や"寄付"の名目で行われていますが、それによって世界にどんな影響が生まれているのか、ぜひ考えてみてほしいです。
— 原貫太 / フリーランス国際協力師 (@kantahara) October 2, 2021
善意というのは、時に悪意よりも恐ろしいものになりえます。なぜなら善意によって行われている行為というのは、それが誰かを苦しめることに繋がっていたとしても、そのことに自分では気づきにくいからです。
『地獄への道は善意で舗装されている』ヨーロッパの諺です。善意の行く末を見届けてほしい。
— 原貫太 / フリーランス国際協力師 (@kantahara) October 3, 2021
僕は善意を否定するつもりはありません。善意がなければ貧困問題に目が向くこともないはずです。
でも、その善意によって誰かに迷惑をかけていたり、別の問題を生み出していたとしたら、もったいない。
だから、まずは現実を知ってほしい。善意を無駄で終わらせないために。
— 原貫太 / フリーランス国際協力師 (@kantahara) October 3, 2021
ネットの反応
原さん、はじめまして!古着が本当に現地の人のためになると思って寄付したことが3回あります。最近はウエスにして自宅でダウンサイクルしています。国ごとに古着を求める国もあるのでしょうか?事業者の見分け方があれば教えいただきたいです。
— ありー@エシカルコーチ (@unleash_____) October 2, 2021
マラソン大会の参加賞のTシャツを寄付することを考えてたけど、考え直さなければ。
— 真夜中のランナー (@mayonakanorunne) October 2, 2021
ウガンダや南スーダンで日本のアニメキャラクターのTシャツや日本語の名前の付いた体育服装を着た子供達をよく見ました。そのまま着ている。
そういう事ですよね。— まみとん→🇯🇵🇦🇺🇸🇸🇺🇬🇰🇪🇹🇿🇬🇺 (@mamiton0527) October 2, 2021
飢饉の時に米が寄付される
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(それまで主食だった)トウモロコシを喰う人がいなくなる
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トウモロコシが売れなくなる
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トウモロコシを作る人がいなくなる
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飢饉が永続化するという話も聞いたことがあります。
— うゆちん (@uyu6809) October 2, 2021
知らなかったです。
今 子供の教科書がちょうど日本のいらなくなったボロボロのランドセルをもらったアフガニスタンの子供が喜んで助かってるという内容なんです。寄付は良い事だとちょうど学んでいるところなので、こういうお話も聞かせたほうがいいですね。— トルコリラにベホマズン (@mie_flower_) October 2, 2021
魚をあげるじゃなくて
魚の釣り方を教えるだよね偽善者は良かれと思うと突き進む、共有するがあると思う
— なの🍒 (@nano_hobby7) October 2, 2021