18世紀の海賊がキラキラに着飾っていたのは、それ以外に財産を持ち運ぶ手段がなかったから、全財産を「着て」いた
ファンタジー世界で銀行がないのにお金を貯められるのは、すべて身に着けていたからで、18世紀の海賊がキラキラに着飾っていたのは、それ以外に財産を持ち運ぶ手段がなくすべて身に着けていたとする投稿され反響を呼んでいます。
「ゲームでは、たとえばファンタジー世界が舞台でもお金をいくらでも貯められるけど、銀行もないのに不自然だよね」
「だから現実には、すべて身に着けていた」
「へ?」
「たとえば18世紀の海賊がキラキラに着飾っていたのは、それ以外に財産を持ち運ぶ手段がなかったから。全財産を〝着て〟いた」— Rootport (@rootport) January 16, 2022
「まあ、18世紀にもなればヨーロッパでは銀行もあるし証券取引も始まっているのだけど」
「うん」
「カリブの海賊たちは、基本的にそういう金融機関を利用できなかったわけで」
「無法者だもんね」
「だから、着ていた」— Rootport (@rootport) January 16, 2022
「富がどこに、どういう状態で存在しているか……という視点は、経済史的に重要だと思う」
「というと?」
「たとえば前近世の世界では、富は宮殿や城郭という形で蓄積され〝じっとしていた〟。ところが近世になり、大航海時代に入ると、富は船の積み荷という形で世界中を動き回るようになった」— Rootport (@rootport) January 16, 2022
QT「古代文明の富は船となって活動せず、むしろ宮殿となって停滞した」──A.C.リトルトン
— Rootport (@rootport) January 16, 2022
「富の形としては、ミクロネシアのヤップ島が面白い。この島では〝フェイ〟というドーナツ状の巨大な石が貨幣として使われていたんだけど…」
「『はじめ人間ギャートルズ』みたいな石貨ね」
「…持ち主は貨幣を金庫にしまったりせず、そこら辺に転がったままにしていたらしい」
「ええ…?」— Rootport (@rootport) January 16, 2022
「もっと言えば、島でいちばんのお金持ちの所有する〝フェイ〟は、誰も見たことが無かった」
「???」
「隣の島で石を切り出して運んでくる途中に、船が転覆して海の底に沈んでしまった……という伝説だけが残っている」
「つまり富は、みんなの心の中にしか存在していない?」
「そういうこと」— Rootport (@rootport) January 16, 2022
ネットの反応
全財産ではないですが、現在でもヤのつく職業の人たちが揃ってロレックスの腕時計をつけているのは、いざ指名手配になった時すかさず売り払って逃亡資金にするためと言われていますね。
— 司城肥後介誠治 (@opinel432) January 16, 2022
昔のRPG「ハイドライド」では荷物に総重量という縛りがあった。貨幣も例外ではなかったので、小銭はコマメに高額貨幣に両替した。
だけど「途中で両替機が手に入り、どこでも両替できるようになる」というのが、非常に謎で。
「貨幣に重さ設定した意味なくね?」とか思った。— 鈴木㌠@C99 2日目 東ニ 43b (@linuxsearchers) January 16, 2022
これは面白い
オイラもPS5着て歩こうかなぁ— どこにでもいる照柿レンジ (@Range1116) January 16, 2022
ベルサイユのばらの実質続編、皇帝ナポレオンの敵として登場したマルムーク戦士たちは全財産持って戦う恐ろしいけど美味しい敵扱いだったっけ……
— 鴉野 兄貴 (@KarasunoAniki) January 16, 2022
なるほど。それで「身ぐるみ置いていくか命捨てるか好きな方を選びな!」なのか
— ひのき@サークル「檜舞台」 (@2971Ddff4) January 16, 2022
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