チンギス・ハーンは社会主義を使って生み出された「民族の英雄」だった
チンギス・ハーンは、20世紀初頭、一部のエリートを除くと一般庶民から忘れられた存在だったとして、「民族の英雄」になったのは社会主義の時代が要因という投稿が反響を呼んでいます。
昔、モンゴル人にあまりにチンギス・ハーン自慢をされるので嫌気がさしてきた。そこで彼らの自慢の背景を調べたら、なんと彼らがチンギスを民族の英雄にし始めたのは、社会主義期であることがわかってきた。チンギスは20世紀初頭、一部のエリートを除くと一般庶民から忘れられた存在だった。
— 島村一平『ヒップホップ・モンゴリア』発売中 (@ippeishimamura) August 6, 2021
ところが清朝から独立し、近代国家を築く過程でモンゴルはチンギス・ハーンの事績を褒めたたえた歴史書や教科書をつくろうとしたが、横やりが入る。ソ連の学者たちのチンギスに対する誹謗中傷である。
— 島村一平『ヒップホップ・モンゴリア』発売中 (@ippeishimamura) August 6, 2021
社会主義期にロシア人の学者や作家がチンギスを誹謗中傷すれば、するほどモンゴルのエリートは「ロシア人をそれだけ苦しめるくらい、チンギスとその帝国はすごかった」と理解したようだ。つまりソ連による誹謗中傷の反作用としてチンギス・ハーンは「民族の英雄」として多くの人々の間で密かに認識され
— 島村一平『ヒップホップ・モンゴリア』発売中 (@ippeishimamura) August 6, 2021
実は、チンギス・ハーンは社会主義が生み出した 、そして社会主義を使って生み出された「民族の英雄」だった。
— 島村一平『ヒップホップ・モンゴリア』発売中 (@ippeishimamura) August 6, 2021
ネットの反応
私が唯一感じだ不満があります。
かつてチンギスハーンの絵をかいたらなぜか怒られたことがあります。遊びではなく私達の歴史だと言われました「🤔!?」日本との文化の違いもあるかもしれないですが、なぜかつて一般庶民にほとんど知られていないチンギスハーンを今になって神格化してるのかと……— ᠴᠡᠴᠡᠭЦэцэгжаргал🇲🇳🇯🇵ツェツェグ(PrivateAccou) (@mongoltsetseg55) August 6, 2021
日本は戦争に負けて昔と今では歴史観が変化してます。後の研究によって「かつてこんなに偉大な人がいたのか!」と称賛するのは良しとして、あまりに英雄視しすぎてるのでは?と日本で育った私はそう感じてます。ただそれがダメだからやめるべきというわけではありません😅
— ᠴᠡᠴᠡᠭЦэцэгжаргал🇲🇳🇯🇵ツェツェグ(PrivateAccou) (@mongoltsetseg55) August 6, 2021
ただまあ、彼等ですら鎌倉武士の残虐さにはドン引きしてたからなあ。
同じ理由でカレリア地峡付近でフィンランド人にビビってたのはある。— タツコマ@一夫多妻 (@TATukoma1987) August 6, 2021
はえ〜そうやったんか日本でいう信長みたいなずっと残ってた感じのイメージだった
— ss丸 (@gDUNazSWpbCWB4H) August 6, 2021
社会主義時代に単純に抑圧されていたわけではないんです。モンゴルは社会主義時代、3回、国史を編纂しているのですが、ソ連との共同作業で編纂がなされました。私はソ連科学アカデミーとモンゴル科学アカデミーのやり取りを記した「外交文書」を見つけました。田中さんとは異なる結論に達したんです。
— 島村一平『ヒップホップ・モンゴリア』発売中 (@ippeishimamura) August 6, 2021
こんにちは。
お応え頂ければ大変嬉しいのですが、そうしたチンギス・ハンの見方をしていたとすると、タタールの軛はソ連側の誹謗中傷と、モンゴル側の反論で互いに譲らず終わりのない論争になっていたんでしょうか?
支配と被支配が現実と逆転する気がしまして。
正確にはバトゥの事績ですが。— リッキーマン (@kokunusu) August 6, 2021