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【認知症の父が娘へ】鉄拳のパラパラ漫画動画「お父さんは愛の人」が泣けると話題に!【感動】
鉄拳のパラパラ漫画動画「お父さんは愛の人」が泣けると話題になっています。
「お父さんは愛の人」というタイトルで、子供の頃から父親の愛情をたっぷり受けた主人公の女性が。大人になってから、結婚、離婚、出産を経験し、その後、父親の介護を通して父との思い出を振り返る内容です。
出典:YouTube
実は、このお話は、「つたえたい、心の手紙」という「亡くなった大切な方へ向けて、生前伝えられなかった想いを告げる」企画があり、その受賞作品として鉄拳さんがパラパラ漫画にしたものです。
娘から、今は亡き父への手紙「お父さんは愛の人」
福岡県 樋口淳子 様 48歳
お父さんは愛でできている。小さい頃から、そう思いよったよ。
私が小学校の頃、尿検査でおしっこを入れるしょうゆ入れみたいなのの赤いふたが無いって大騒ぎしたことがあったやん。私がわあわあ泣きよったら、お父さん、「淳子ちゃん、泣かんでよか」ってどっかからコルクを持ってきて、削り削り入れ物に合わせてふたを作ってくれたもんね。なんか妙な形やったけど、おしっこがこぼれんようなちゃんとしたふたやった。次の日一人だけコルクのふたで検尿を出したけど、恥ずかしいやら自慢やら。優しかったあ。お父さんは。
中学の技術の課題、防犯ブザー覚えとう? 不器用な私は作れるはずもなく、結局お父さんが徹夜で作ってくれたね。寝ぼけた私は、ブーブー音が鳴る度に、「うるさい!」って文句言いよったらしいね。朝になって防犯ブザーが出来上がっとうのを見て、ごめんなさいって気持ちでいっぱいやったとよ。でも、今思えば、お父さんもあんまり器用な方じゃなかったね。評価2やった。
私が離婚を決めたときも、何も言わず何事もなかったように、全て受け入れてくれたね。親不孝な娘やんね、私。父親のいない子を産む決心をした時もそう。穏やかに、いつもと同じ笑顔で私たちを守ってくれた。それなのに、お父さんの優しさが辛くて、ちゃんとありがとうって言えんかった。
だから、お父さんの認知症が進んで、夜中にトイレに連れて行ったりお尻を拭いてあげたりするようになった時、涙が出るほど嬉しかっとよ。お父さんは何度も「ごめん」って言いよったけど、私は喜びで胸が震えるほどやった。やっと恩返しができるっちゃもん。でも、ほんの短い期間の介護生活の後、病院のベッドで眠り続けて、そして逝ってしまったね。私になんちゃって介護の思い出を残して。私の罪悪感を少しでも軽くしようと思ったっちゃろ? お父さん。
どこまでも優しいお父さん。お父さんは大きな愛の人。私もお父さんみたいな愛の人になるけんね。だって、お父さんの愛から生まれて愛で育った娘やもん。
動画:お父さんは愛の人」のパラパラ漫画動画
こちらは、上記の手紙を基にした鉄拳の動画となります。
ネットの反応
・この動画をみて父親の大切さを知りました。父にはもっと長く生きてほしいです。まだ恩返しもできてないし、亡くなったらどれだけ悲しいか…思うだけで不安と涙が出ます。
・なんでこんなに泣けるんやろう
・セリフとかなくてもすごい伝わる。軽い気持ちで再生してしまって、めっちゃ泣いた
・今の自分と重なり、涙が止まりませんでした。
強かった父、頼りがいのあった父。人は歳を重ねれば誰しもよぼよぼになってしまうけど、自分の親はそうではない(と思っていたい・・・)父親の弱くなった姿を目の当たりにするのはできれば避けたい、現実を目にしたくはないといつも父のお尻を拭きながら、介護に携わろうとしない兄弟を恨みもしました。
周りを困らせる父の行動や言動に、つい腹をたて喧嘩をしてしまうこともしょっちゅう。
でもこのパラパラ漫画を見て、自分と父との想い出がよみがえり、介護を通して親に恩返しができることの喜び、幸せを素直に感じています。
樋口さん、鉄拳さん、ありがとうございます。
そしてお父さん、ありがとう。