【感動】英国ガーディアン紙の記者のラグビーW杯日本×スコットランド戦の記事が本当に美しく、詩的で、裏方さんにも光の当たった素晴らしかったと話題に!
イギリスの大手一般新聞「ガーディアン(The Guardian)」の記者「アンディ・ブル(Andy Bull)」さんが書いたラグビーワールドカップ・日本×スコットランド戦の記事が、美しく詩的で裏方にも光の当たる素晴らしい記事だと話題になっています。
イギリスの大手新聞、The GuardianのAndy Bull記者が書いた。昨日のスコットランド戦の記事が本当に美しく、詩的で、裏方さんなどにも光の当たった素晴らしい記事だったので、皆さんに読んで欲しくてほぼ全訳しました。僕の拙い翻訳で申し訳ないですが、お時間あればご一読を。#JPNvSCO #RWC2019
— Taiga (@ynwataiga) 2019年10月14日
❶黙祷は、1分にも満たない、短いものだった。しかしそこには、過去に例を見ない状況で開催される、この試合に対する、相反する感情の渦巻き、衝突が含まれていた。台風がつい数時間前に過ぎ去り、スタジアムの周りは洪水であふれ、救出作業も終わっていなければ、修復作業など始まってすらいない。
— Taiga (@ynwataiga) 2019年10月14日
❷その黙祷が、一体誰に向かって、何人の犠牲者へ捧げられたのかは、誰も知る由はなかった。被害者の数は、未だに確定していなかったのだから。明け方は4名とされていた死傷者数は9名へ、試合開始時には24名に、ハーフタイムに26名、試合が終わり少し経つ頃には28名へと増えていった。
— Taiga (@ynwataiga) 2019年10月14日
❸そんな状況で、彼らは試合を開催するべきだったか。あなたは疑問に思っただろう。ラグビー協会はそのことを日曜早朝に話し合い、日本人の組織委員に判断を委ねることを決定した。なぜこんな状況でスポーツをするのか。なぜスポーツを見るのか。
— Taiga (@ynwataiga) 2019年10月14日
❹未だに多くの人が行方不明で、堤防は壊れ、川は溢れ、会場の横浜から東へ16マイルしか離れていない川崎では100万人が避難し、30マイル北に位置する相模原では、土砂災害でなくなった人の、正確な数さえ把握できていない状況で。
— Taiga (@ynwataiga) 2019年10月14日
❺災害への一種の清涼剤としてかも、もしかすると、日常を取り戻すためかも、台風に対する挑戦かもしれない。いや、それ以上、「私たちは今生きていて、少なくとも今ここにあるものは楽しむことを決意した」と言う極めて重要な意思表示の1つとしてかもしれない。彼らは試合の開催を決めた。
— Taiga (@ynwataiga) 2019年10月14日
❻ホスト国としてのプライドもあっただろうが、会議に出席した委員会幹部は、「世界に向けて、自分たちはできると言うことを証明したい」というのが、開催を決定した最たる理由だと、繰り返し主張した。
— Taiga (@ynwataiga) 2019年10月14日
❼この会場の被害が甚大でなかった理由の一つは、鶴見川から溢れ出す水を、建物の下へと流す貯水設備の上にスタジアムが建っているからだった。スタジアム自体が街の災害対策設備の支柱なのだ。そしてこの試合で、日産スタジアムは、街の『精神的』支柱にもなった。
— Taiga (@ynwataiga) 2019年10月14日
❽組織委員たちは、台風が去ったら一刻も早く動き出せるよう、土曜の夜はスタジアムに泊まり込んだ。明け方には整備班が現地入りし更衣室から水を吸い出し、消防隊は全ての機械設備の点検を3度行い、ピッチに流れ込んだ泥やゴミをホースで一掃した。
— Taiga (@ynwataiga) 2019年10月14日
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日本では、このワールドカップにおける『おもてなし』とは何か、と言う議論が活発になされてきた。私も正確に翻訳することはできないが、この国で4週間を過ごして、漠然とだが理解したかもしれない。それは、客人を喜ばせるために全力を、いや、何かそれ以上を尽くすということだ。— Taiga (@ynwataiga) 2019年10月14日
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しかし、彼らの『おもてなし』は、私たちの予想をはるかに上回っていた。試合前、多くの人が全くの勘違いをしていたのは、そのせいかもしれない。— Taiga (@ynwataiga) 2019年10月14日
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「日本人はみんな、この試合が中止になり、過去に勝利したことのないスコットランドとポイントを分け合うことを望んでいる」という勘違いを。中には、「日本は故意にスコットランドの妨害をしている」と言う、壮大な陰謀論を唱える者までいた。— Taiga (@ynwataiga) 2019年10月14日
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スコットランドラグビー協会の最高責任者、マーク・ドッドソンも、完全な勘違いをしていた。怒りに任せて、『巻き添え被害』(ポイントを分け合うこと)に合えば法的措置を検討しているなどと口を滑らせた。これは、日本人たちがどう覚悟を決めたかのプロセスに対する、恥ずべきミスリーディングだ。— Taiga (@ynwataiga) 2019年10月14日
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黙祷に続いて、日本の国歌、君が代が流れた。日本人はこの国歌に複雑な思いを抱いており、歌わない人もいる。そのため大会中、ファンたちに国歌斉唱を促すキャンペーンが開かれている。この日、会場の多くの人が参加した国歌斉唱は、感動的で、荘厳だった。— Taiga (@ynwataiga) 2019年10月14日
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選手を鼓舞する歌声が、大きく大きく、街中に響き渡るほど広がっていった。あの瞬間、あなたは思い知っただろう、スコットランドが対面しているのは、ラグビー文化を持たない極東の島国ではなく、強大なサポーターを持つ、己の真価を世界に証明しようと言う覚悟の決まったチームだということを。— Taiga (@ynwataiga) 2019年10月14日
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前半の30分間、日本は魔法のような、激しく、獰猛で、集中したラグビーを見せた。次に対戦する南アフリカも含め、トーナメントに残った、全てのチームを凌駕するほどの。スコットランドも善戦したが、より頑強で、より鋭く、より俊敏であった日本に、完全に圧倒された。— Taiga (@ynwataiga) 2019年10月14日
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日本のラグビーファンたちは、今なら何だってできる、どこが相手だって倒せると信じているだろう。そして、日曜日の夜に彼らが偉業を成し遂げた今、日本人だけではなく世界中の誰しもが、同じように思っている。終
— Taiga (@ynwataiga) 2019年10月14日
ネットの反応
翻訳して頂き本当にありがとうございました。試合の内容は極力他に任せ、開催までの過程を丁寧に描写した文章に涙が出てきました。わかりやすく、適切な良文にしてくださったこと、重ねまして感謝いたします。
— ひろさか (@hiro_no_saka) 2019年10月14日
素晴らしい記事でした。台風がもたらした被害、その状況下で試合をやるという事、覚悟と決意、進もうというエネルギー、大きな視点と温かい心で見つめて下さったイギリスの記者。知る事ができて良かったです。ご紹介ありがとうごさわいました!
— しょっちー (@shottii) 2019年10月14日
ありがとうございます。
完読させて頂きました。
ス協会の会長の発言をバッサリと切り、横浜スタジアムの防災的意義への言及、国歌への複雑な国内事情、おもてなしの精神とはまで、本当は日本人が発しないといけない部分をイギリスの記者の方が理解頂けていることに感謝です。— 正樹佐藤 (@masaki_satou) 2019年10月14日
日産スタジアムを試合が出来るまでに不眠不休で復旧させてくれた日本の組織委員会を始め、携わったすべての人にありがとうと言いたいし、こんな素晴らしい記事を翻訳してくれたツイ主さんに何よりも感謝したいです…….
— 小栗(元Guriiii)@いろいろ (@NTVandDzikkyo) 2019年10月14日
試合を開催するためにどれだけの関係者が多大な努力を払ったか、台風が過ぎ去ったその日になぜ試合ができたのか理解できました。期待に応えた選手ももちろん立派ですが裏方の関係者の熱意と努力に頭が下がる思いです。敬意をもって書いてくれた外国人記者にも感謝します。
— pikumoco (@pikumoco) 2019年10月14日
記事を紹介して頂きありがとうございました。新幹線で泣くのを必死に我慢してますw
— H.F (@HEO6SKN) 2019年10月14日