同窓生のガタイのいい南米人と一緒にいたら、電車に乗るときの対応が変わった話
同窓生の南米人といたところ、いつものように順番を抜かされたり、ぶつかられたりすることがなかったという話が反響を呼んでいます。
数年前に同窓生の南米人(ガタイいい)が東京に遊びに来て、互いに子連れだったので一緒にベビーカーで渋谷に出たのだが、井の頭線渋谷発吉祥寺行き最後尾に乗ろうとするから「そこは混む。ベビーカーではいくら並んでも乗れない。先頭車両に行こう」と言ったが「そんなことないでしょ」と笑い飛ばされ
— 雨 滴 堂 (@Utekido) March 30, 2021
仕方ないので電車が来るまでホームに整列していたところ、誰にも順番追い越されないわ乗る時にぶつかられないわ乗ってから座席に座れるわ蹴られないわと快適で、外出時に毎度蹴られないようぶつかられないよう気を張っていたのなんだったんだと思うくらい遠慮が要らなくて、わたしは吐き気に襲われた。
— 雨 滴 堂 (@Utekido) March 30, 2021
わたしにも彼のような逞しく大きな身体か、肩から手首までを覆うように刻み込まれた鮮やかなタトゥーか、あるいは単に男性という属性のいずれかでもあれば、子どもをより守りやすかっただろうし暮らしやすかったんだろうなと思ったら、そんなことを考えなければいけない事実に泣けてきて、
— 雨 滴 堂 (@Utekido) March 30, 2021
ショックだったのを覚えている。女でママで子連れで弱そうで容易に反撃もできないくらい荷物が多いから、邪険にされていたんだ、ずっと。
子連れで出かける時はいつも旦那さんが一緒、というママ友にそう話しても「そんな嫌な目には遭わない」と首を傾げられたのは、こういうことだったんだ、きっと。— 雨 滴 堂 (@Utekido) March 30, 2021
子どもを連れた状態で男の人と出掛けたのは後にも先にもその一回で、わたしには検証のしようがない。ただ、その日は、都内の混雑電車に乗っているというのに、ぶつかられることがなかった。蹴られもしなかった。耳元に息を吹きかけられもしなかった。人間で在れた。「普通のことでしょ」と彼は笑った。
— 雨 滴 堂 (@Utekido) March 30, 2021
どれだけ頑張ってもわたしひとりでは彼の《普通》を手に入れることができないのに、ほんとうに、見えている景色が男女では違うんだなあとの考えを強めるに至った。別に周囲の人に席を譲ってとか降りろとか言っているのではない、わたしは侵害されず静かに目的地まで揺られていたい、それだけなのに。
— 雨 滴 堂 (@Utekido) March 30, 2021
他の多くの国では肌の色や人種や使う言語で差別が繰り広げられる中、《暮らす人みんな》の人種と言語がほぼ均一の日本では、女が、赤子が、こんなに舌打ちされて蹴られてモノみたいに扱われているという、そのことすらまだ大して理解が進んでいない。
— 雨 滴 堂 (@Utekido) March 30, 2021
『ぶつかり男』は実在する人間なのに、ある種の特権階級の人たちにとってはずっと眉唾な都市伝説のままで、それを話題にする方が笑い物にされてしまう。
悔しいね、悲しいね。嫌な思いをせず電車やバスに乗りたいだけなのに、そんな自由も保障されないアンバランスなこの社会。— 雨 滴 堂 (@Utekido) March 30, 2021
アドラーか誰かの本で「未来は教育でしか変えられない」みたいなせりふがあったっけ。わたしはせめて子どもには、社会が野蛮を許しても、人たるあなたは野蛮な振る舞いを許容してはいけないんだよと説いていくくらいしかできなくて、後に続く人たちが生きやすくなった社会の夢を見る。
— 雨 滴 堂 (@Utekido) March 30, 2021
ネットの反応
こどもが小さかった頃、ゴールデンウィークにJRで遊びに行きました。混んだ車内。バギーをたたんで子どもは抱っこ、それで立ちっぱなしだったのですが、あとから乗ってきた金髪外国人のお母さん、大型バギーを広げたまま笑顔で乗り込んできました。
あのときの周囲のおば様の顔が面白かったなぁ。— ともはる (@tomoharuhare_m8) March 31, 2021
ちょっと知りたくなかったですね。ベビーカーを畳まずに乗るなんて他の人の目が恐ろしくて出来なかったし、車輪も人様に当たらぬ様に気をつけて1人は抱っこ、1人は手を繋いで小さくなって泣かせずに乗るのがマナーだと思っていた。。男の人なら舌打ちされたりしないんだ。電車乗ってもいいんだ。
— hi-co (@UYqw41shRsNa97G) March 31, 2021
女性と思ったら肩パンする人いるので、何か分かります……
ただし最近は肩パン返し出来る女性も居る事は知らないらしいです
— 小亜茶 (@oacya77) March 30, 2021
私は子供がいませんが、旦那さん(身長179センチ細マッチョイケメン系オジサン)といる時はそんな感じで嫌な思い無し、なのでオンナノコを装いますが、1人のときは気の強いオバさん風にしています。状況により態度を変えることをアザといと言いますが、仕方ないんです。仕方ないんでーす‼️
— よっちっち@編み物専用 (@3brill8P5AzX05F) March 31, 2021
昔住んでいた千葉の流山駅で引越し作業の為どうしても通勤時間終わりぐらいの時間の電車に乗る必要がでて。ベビーカーに子供を乗せて乗ろうとしたら、50代くらいの女性の方に激しい叱責を浴びました。周辺にいた中年くらいの男性からも舌打ちをされました。日本の話です。
— Machiko (@machikoji) March 31, 2021
私も子供いないけど、女一人でいるとそんな感じです。
私がゴリラのように強ければ、こいつを壁にめり込ませて黙らせることもできるのに…といつも思います。
昔、サーファーのようなガタイのいいお兄さんが同僚にいたのですが、仕事中も外でも、その人といる時はまったく嫌な目にあいませんでした— 袋小路inあーやちゃん (@byakuyanoarano) March 30, 2021