江戸時代から昭和初期までは都市部でも一汁一菜で十分だった家庭料理が、メディアの影響でどんどん手数が要求されるようになった
江戸時代から昭和初期までは都市部でも一汁一菜(焼いた魚に漬物程度)で十分だった庶民の家庭料理が、メディアの影響でどんどん手数が要求されるようになったという投稿が話題になっています。
江戸時代から昭和初期までは都市部でも一汁一菜(焼いた魚に漬物程度)で十分だった庶民の家庭料理が、料理に母親の愛情を結び付けるメディアの影響でどんどん手数が要求されるようになっていく過程を研究した「きょうも料理」(山尾美香)はとても面白いです。
— Horikoshi Hidemi (@fmfm_nknk) December 29, 2020
「昭和四〇年代前半には(…)、家庭料理が『母から娘へ』伝えられるもの(=伝統的なもの)とされ」「それは、あくまで舌の肥えた一部の上流階級の『伝統』にすぎないのだ。しかしその『誰かの家の伝統』は、料理に付与された精神論の強まりとともに、無批判に受け入れられてしまう」
— Horikoshi Hidemi (@fmfm_nknk) December 29, 2020
「そしてこの家事労働化しつつあった『伝統』維持機能は嫁・姑双方から、主婦の役割として『我が家』だけではなく、社会的にも重要な使命であると認識されるようになった」
— Horikoshi Hidemi (@fmfm_nknk) December 29, 2020
「昭和四〇年代前半に台所や家庭料理の神聖化は成功し、家庭料理は崇められる存在となった。家庭料理と性別役割が強く結び付けられ、『家庭料理』という日本の伝統を受け継いでいくことが女の使命となり(略)」以上、『きょうも料理』より
— Horikoshi Hidemi (@fmfm_nknk) December 29, 2020
ネットの反応
料理番組等が皿数をふやしてきたのち、
土井義晴氏が一汁一菜を提唱し始めたのが面白い。— felicishatch (@felicishatch) December 29, 2020
私はその伝統(一汁一菜)を貫いてる。食事の支度をしている私に酒のつまみを出せというヤツには、「うちは料理屋じゃねぇ」と。
— choco(尖閣の美淑女) (@Venusace) December 29, 2020
土井善晴さんの『一汁一菜でよいという提案』という本があり「ごはん炊いて、具だくさんのみそ汁を作る。これなら料理の上手下手もないし、男女の違いもないし、一人からできる」とおっしゃっていて、食事作りのストレスをなくし、毎日楽にシンプルにを提唱してらしたので、こちらが広まるといいですね
— みなと/男色歴史本発売中 (@minato_i_) December 30, 2020
マナー講師がどんどんマナーを大袈裟にしていく過程を思いました
— 黒沙城(真面目に不真面目) (@KOKUSAJOU) December 29, 2020
●ツイート主の堀越英美さんの著書はこちら