【旭酒造が全国紙で意見広告】日本酒の転売や値段吊り上げの実情に苦言
「獺祭」で知られる旭酒造が、全国紙で意見広告。焼酎の森伊蔵や魔王もそうだけど、酒造会社が汗水垂らして作った2千円そこそこの酒が、消費者の手元に来るまでに2〜3万円になるのが当たり前になってます。需供を超えた、ただの転売。こういうのを見ると、日本人のモラルが極めて低いと思う。 pic.twitter.com/pIqmb03FR1
— 本の虫 (@hiro_akasaka) 2017年12月10日
いろいろ酒蔵見学に行って、杜氏や酒造会社の方と話すと、彼らにはコストを回収できる「適正な価格」をつけて、多くの人に飲んでほしいと思っていると感じます。仮に2〜3万円で売れても、自分たちでは絶対にその値段をつけない。ものづくりの自負であり、日本酒という文化を支えているのだという気概。
— 本の虫 (@hiro_akasaka) 2017年12月10日
酒税・消費税を除いた価格の7割弱が原価という相場観があります。つまり、原材料費、人件費などの経費に利益を40~50%上乗せしている形です。メディアで注目され品薄になればプレミアム価格になりますが、それでは短期的には儲かっても、「この値段でこの程度か」と日本酒離れを加速させかねません。
— 本の虫 (@hiro_akasaka) 2017年12月10日
近年はネットでの転売屋ばかりが注目されますが、問屋やレストランも値段をつり上げています。消費者に近い居酒屋やレストランも、流通価格の倍以上でオンリストするのが普通になっています。BYOが一般化している欧米などと比べても、蔵を出るときの価格と、消費者が手にする価格の差が大き過ぎます。
— 本の虫 (@hiro_akasaka) 2017年12月10日
「これが資本主義」「2〜3万円で売れるなら売れば良い」といったリプもいただきますが、それはマネーゲームであり、ただの拝金主義です。消費者の無知につけ込んで値段をつり上げても、商売として長続きしません。結果的にそうした行為は、日本酒という文化を壊してしまうだけです。
— 本の虫 (@hiro_akasaka) 2017年12月10日
おっしゃる通りですね。暴利を貪るのは間に入る人たちです。そうして価格が暴騰した結果、「日本酒って近づきがたい」「高いのにこんなもんか」となれば、日本酒離れを引き起こしかねません。長期的にみれば、造り手の生活を脅かし、日本酒文化自体も衰退させかねないと思います。
— 本の虫 (@hiro_akasaka) 2017年12月10日
「転売」が絶対悪だとは、私も思いません。そこを完全否定すると、問屋など流通業界は成り立たないですから。でも、造り手の、多くの人に飲んでほしい、日本酒文化を育んでいきたいという思いには配慮してほしい。文化を壊すだけなので。その意味で「モラル」という言葉を使いました。
— 本の虫 (@hiro_akasaka) 2017年12月10日
ネットの反応
もてはやされる前は駅のキヨスクでも手軽に買えたんですけどねぇ
個人的には同じ産地の金冠黒松も同じぐらい美味しいのに
日本人のブランド嗜好にはこまったものです— ERICAtagΩ (@ERICAMABI) 2017年12月10日
越乃寒梅なども高値で売買されるようになり危機感を持ったそうです、元々¥2.000くらいの酒が¥10.000で流通してしまい…他の正規¥10.000の酒と比較されてしまったらと考えたようです。
— いたろー 1958 (@458ita_ro) 2017年12月10日
獺祭は既にピークを過ぎ需要と供給が釣り合ってきた様に思います。しかしその強力なブランドネームを悪用し有名通販サイトやあの有名ショッピングモールでさえ3倍の値段をつけている。日本全国百貨店や少し調べれば知れる特約店でたくさん売られています。誤解を恐れず言えば余っています。
— ななかつ (@kinnzi8) 2017年12月10日
作り手の皆様が設定した料金よりも馬鹿高く売る人がいてそれが当たり前になると、日本酒って高いんだなと思う人が増えて日本酒が飲まれなくなるかもしれませんからねえ。
そうなると困るのは、真面目に日本酒を作っておられる製造元の皆様ですから。— クラブタイプ (@crabtype) 2017年12月10日