東大に2浪で入った人が、周りは非モテばかりと思ったが実際は・・・
東大に2浪で入った人が、周りは非モテ・チー牛ばかりと思いきや実は実家が太いアッパークラスのリア充ばっかりだったという投稿が反響を呼んでいます。
俺は2浪で東大法学部に入学した。1浪時に付き合っていた、駿台福岡校の同級生の彼女(波瑠似)がいたが、一緒に東大法学部を目指していたその子は、1年の浪人後も東大に落ち、結局慶應経済への入学を決めた。官僚になるという目標があった俺は2浪を決意し、彼女との人生はそこで分岐することになる。
— 霞が関バイオレット (@NEOKASUMI_No1) January 22, 2022
波瑠から別れを告げられたのは彼女が上京した後の夏頃だった。大学の話はあまりしなかったが、頻繁に更新されるFacebookの写真から、彼女が髪を染めたこと、肩の露出が増えたこと、ラブホ女子会をしたこと、男女で納涼船に行ってワチャワチャしていることなどを知っていたので、あまり驚きはなかった。
— 霞が関バイオレット (@NEOKASUMI_No1) January 22, 2022
振られたことは驚かなかったが、激しい屈辱ではあった。有り体に云えば、俺は捨てられたのだ。後から聞いたが、彼女はサークルの先輩と二股しつつ、バイト先の店長と寝たりもしていたらしい。絶対に東大に入り、波瑠を後悔させてやると決めた。俺はシャ乱Q「上・京・物・語」を聞きながら猛勉強した。
— 霞が関バイオレット (@NEOKASUMI_No1) January 22, 2022
以降「官僚になる」より「モテたい」という屈折した感情が俺の原動力、全ての行動の動機付けになった。中学時代に眼鏡ガリ勉陰キャだった俺も、高校デビューでコンタクトにしていたし、高良健吾に似ているとも言われていたので、東大にさえ入ればモテると思っていた。どうせ周りはチー牛ばかりだろう。
— 霞が関バイオレット (@NEOKASUMI_No1) January 22, 2022
執念の勉強が功を奏し、俺は3回目の受験で東大に合格した。モテそうだからという理由で下北沢に家を借りた。入学手続き時のサークル勧誘は盛況で、テニサーのインカレ女子たちが部員を獲得しようと腕を回してくる。俺は完全に舞い上がった。俺は高良健吾だ。2浪でオトナの余裕もある。これは、モテる。
— 霞が関バイオレット (@NEOKASUMI_No1) January 22, 2022
しかし、入学後のクラス顔合わせで俺は再び歪んだコンプに向き合うことになる。俺の文1・2スペ語クラスには筑駒、開成、麻布といった有名進学校出身者が並んでいたが、チー牛ばかりのガリ勉集団と思っていた彼らの中にも、実は勉強スポーツそつなくこなし遊びもする爽やかコミュ強イケメンが多かった。
— 霞が関バイオレット (@NEOKASUMI_No1) January 22, 2022
恵まれた家庭環境に生まれ、東京で育った彼らは勉強、遊び、あらゆる面において洗練されていた。金持ちは性格が悪いと思っていたがそれは田舎の話。東京において、金持ちの息子は大抵余裕があってイイ奴だった。おそらく美人な母親のDNAを受け継いで、目鼻立ちも整っている。これが本当の格差なのだ。
— 霞が関バイオレット (@NEOKASUMI_No1) January 22, 2022
ピアノだって弾けたりする。九州の田舎出身の俺はピアノなんて女子供がやるもんだと教わっていた。女といえば、東大女子も実は可愛い子が多かった。恵まれたDNAを受け継いでいるのはもとより、上流階級出の賢い人は、男女問わず、恐らく自分の見た目を整えることのメリットを本能レベルで知っている。
— 霞が関バイオレット (@NEOKASUMI_No1) January 22, 2022
俺は井の中の蛙だったのだ。東京は恐ろしい場所だ。上には上がいて、天から二物も三物も与えられた人々が1階でも高いタワマンに住もうとシノギを削っている。俺には何がある?太い実家も、洗練された国際感覚も、コミュ力も、知能も運動神経も、スタート地点、文化資本レベルがどだい彼らと違うのだ。
— 霞が関バイオレット (@NEOKASUMI_No1) January 22, 2022
俺は初心に帰ることにした。どうせ持つ武器が乏しいなら、モテるとかタワマンに住むとか、分不相応な目標は捨てて、東大を目指した原点に帰ろう。それは俺にとって「官僚になる」ということだった。「官僚たちの夏」で読んだように、無定限無定量で働き、天下国家を語り、政策の力で日本を変える。
— 霞が関バイオレット (@NEOKASUMI_No1) January 22, 2022
試験にさえ受かれば、霞が関の門戸はあらゆる人々に開かれている。「お里」で差がつく、見えないガラスの天井で弁別されてしまう東京アッパークラス社交界とは違うのだ。俺は再び勉強に邁進することにした。入省後、恫喝パワハラ上司にペンをぶん投げられ精神を病み薬漬けになる未来を知らないままに…
— 霞が関バイオレット (@NEOKASUMI_No1) January 22, 2022
ネットの反応
開成の文化祭から帰宅し、在校生母と見学者母の容姿や立ち振る舞いの差を見て「私、開成ママになりたい」と熱弁を振るった中2秋の娘を思い出しました。育て方を間違ったか、とも思いました。今でも「相手のママにもOKもらえる女の子」を意識しているようで血を分けた子ながら怖い。。。
— つばきあっこ (@Camelliacco) January 23, 2022
官僚より作家向きですね。文章が条文のそれではないです。
— Ⓜ︎ (@gano27) January 22, 2022
地方出身のDラン中退です。井の中の蛙に納得。学歴興味無いですが広尾に実家が無い(所詮、田舎の富裕層出身)のが上京時のコンプレックス、都内好立地に複数所有してやや解決かと?
— たっくん910 (@fkc96j) January 22, 2022
中島敦さんの「山月記」を思わせる明文、一気に読ませますね!
2浪東大法学部の先輩より— 小峰孝史(Takashi Komine):香港在住弁護士・ビットコインマイナー (@tkomine921) January 24, 2022
つづきが気になる…パワハラ上司からが物語のはじまりな気がする。映画みたい✨
— 八幡宮 (@ItQp76PLNBCoz4r) January 22, 2022
地方出身の東大生は多かれ少なかれ、上京して似たようなショックを実感しますよね。
あとは外資に努めると、グローバル社会の中での、似たような、かつ、何十倍も差があるアッパークラスとの差を垣間見ることができますよね。
— そのへんのおじさん (@TaoHiker) January 23, 2022
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