メタルマンといっても、ロックマンのメタルマンではありません。ニコニコ動画でZ級映画、伝説のクソ映画として君臨する「メタルマン」のことです。B級以上のZ級バカ映画として、クソ映画界に降臨しています。アイアンマンのパロディとして制作された映画で、DVDパッケージもアイアンマンに酷似しておりますが、そのオリジナルのアイアンマンを遙かに凌駕する存在感にネットで話題の映画です。
■作品概要
邦題:メタルマン (原題:METAL MAN)
製作年:2008年
監督:ロン・カーコスカ
配給会社:トランスフォーマー
■ストーリー
スーツから放たれるミサイル、どんな弾丸も弾く特殊シールド、ジェット機を上回る飛行能力…。スーパーアイテムを揃えた史上最強のヒーロー!!
全米有数の武器開発会社で、極秘裏に生み出された戦闘用パワードマスク。人間に圧倒的なパワーと特殊能力をもたらすこのマスクをめぐり、巨大な陰謀が蠢き始めた。ある日、開発者である天才科学者ピーターは、マスクの最終パーツであるチップを秘匿したまま暗殺されてしまう。迫り来る危機を察知した元同僚のブレイク博士は、ピーターから託されたマスクを教え子である大学生カイルに装着すると、狙われたチップと地球の未来を守るよう命じるのだった…。
■メタルマンの凄いポイント!
・全編家庭用のハンディカムか何かで撮影されたような画質。
・カメラ内蔵マイクで録音したのか、全編に渡り屋外シーンでは不必要な環境音(鳥の囀りや自動車の通過音)が録音されている。
・舞台やセットがチープ。ロケ地も「公園」「誰かの家の庭」「そのへんの路地」「農場」くらいしか本編には映らない。
・映画としての体裁を保つため意味のない会話を挟んで本題に入るのを極力迂回させ、独特の溜めによる引き伸ばしを行う。
・俳優の演技や演出面も雑で稚拙な殺陣、そして単調なショットの繰り返しが延々と続き、脚本も相まって余計に眠気や苛立ちを誘ってくる。
■作品の流れ
1.名セリフ「残念だったな」と共に颯爽と登場するメタルマン
2.このシーンから次の出番まで約40分あるカイルの彼女役のジュリー
3.クソ映画史にの残る外道の博士は、カイルの良心と好奇心を利用して、閉所恐怖症の彼を、無理やり自身が開発したスーツに閉じ込めた。
4.博士は「部屋が氷点下にあること」「下手すりゃ命にかかわること」を一切カイルに伝えず実験のモルモット扱いに。
5.メタルマンマスクを狙って、悪党が部屋に侵入。悪党と揉みあいになり自分から吹っ飛んで死んだ博士。
6.カイルを助けだすためになぜか一旦生き返った博士。このあと再度死んで、カイルにトラウマを植え付けますw
7.人工知能として博士が再登場。メタルマンマスクが脱げなくて、一生このままかというカイルの問いに対して、「申し訳ない、そうだ」の名言で返す博士。
8.銃を持っているにも関わらず使わずにメタルマンにやられてしまう悪党達。
9.どうでもいい会話で尺を稼ぐボスと研究員。ちなみにこの本拠地のロケ地は「ソー 生命の木とアスガルドの神々」でも使いまわされています。
10.体を維持するために、博士が用意したこの飲み物を生涯飲むしかなくなったカイルが可愛そうすぎるww
11.メタルマンスーツはそもそも銃弾をはじくのに、博士からシールドを張るように助言されそれに従うカイルw
12.移動は車で。アイアンマンのように空は飛べません。
13.内蔵マイクで録音したせいか、鳥の囀りや風の音が入ってしまっているw 自然の素材をふんだんに使った映画、それが「メタルマン」
14.謎のパワーで女性の怪我を回復させるメタルマン・・・
15.メタルマンマスクを自分用に手に入れたい敵のボスだが、その実験を裏切り者で監禁中の女性研究員(マリッサ)に任せ、さらにそれを監視するはずの職員はよそ見して職務放棄しているという超展開にw
16.メタルマンスーツは銃弾をはじく仕様のはずなのに、銃弾に耐えられなくなってステルスの意味がなくっているw
17.一見強そうな新キャラ「メッカ」が登場するも2分ももたずに退場。
18.ヤケになってメタルマンマスクを被る敵のラスボス。マスクはそもそも2個しかないはずというツッコミはなしでww
19.なんかよくわからない間にラスボスは死んで砂になる
20.唐突のエンディング。メタルマンマスクを被った女性研究員(マリッサ)といい感じのカイル。
21.本編では飛ばないけど、なぜかエンディングでは飛んでいるメタルマン。本編でも飛べよww
22.何でスタッフロールで本気出すんだよww
23.エンディング後のエピローグでは、メタルマンマスクを被った二人のキスシーンが!?
2分でわかるメタルマン
■メタルマンのキャスト
出演:
・カイル・フィン(演:サミュエル・ネイサン・ホフマイア)=メタルマン
・アーサー・ブレイク博士(演:レジー・バニスター)=ブレイク博士
・ジュリー(演:リーア・グリムソン)=カイルのガールフレンド
・マリッサ・リー(演:ジル・シャックルフォード)=敵組織の女研究員。
・ダイアナ(演:キャサリン・ポーラック)=マリッサの助手
・セバスチャン・リード(演:ポール・デヴィッド・ミラー)=米国有数の軍事企業のオーナーにして、大富豪。
・ハゲ(通称・演:ジェッド・ローマン)=軍事企業側の戦闘員の一人。
※DVDのパッケージにキャスト記載のその他のキャスト
・アンソニー・アンドヌッチ:セバスチャンの手下の一人
・スコット・レヴィ:中盤ナイフを持って女性を襲っているチンピラ役で登場。
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