【発達障害】支援が必要な児童に対する「合理的配慮」を意識した小学校教師の教育方法に多くの共感が寄せられる
とある小学校の教師が、発達障害のある児童に関して施した教育方法に関するツイートをし、それが話題になっています。
10年前担任した児童の中に少し変わった子がいた。なかなか人の話が理解できなくて…と引き継いだが、一日の予定を示し授業の流れを示し、使っている資料をカラーから白黒にコピーし直し「今はここの話だよ」と他の部分を紙で隠してやったら学年トップになった。今まで「余計な情報(色さえも)」で→
— ぽんた (@Pontamama12345) 2017年3月20日
→混乱していたのだ。「ぽんた先生の授業はわかりやすいんだ」と家に帰って何回も言っています、とご家族から聞いた。今トップクラスの大学へ進み最先端の研究をしている。彼があのまま「変わった子」で放置されていたら…と思うとぞっとする。日本の損失じゃないか。
— ぽんた (@Pontamama12345) 2017年3月20日
カラフルな方が子供の興味をひくとか教室をファンシーショップの様に飾った方が楽しいとか、誰が決めたんだろう?一部の大人の思い込みじゃないの?
そのために学習に集中できずに困っている子が「困っている」という声を上げられずに黙って座っているかもしれない。— ぽんた (@Pontamama12345) 2017年3月20日
「子供に自画像を描かせ切り取った顔を黒板上に貼ると、一人一人を大事にしている学級だというアピールになる」という「神話」と10年以上闘ってきた。
発達障害児にとっては、授業に集中できず気が散る原因となる。
担任の自己満足でしかない。https://t.co/wOfgDY1qYb— ぽんた (@Pontamama12345) 2017年3月17日
保護者から「この教室は黒板周りが『殺風景』ですね。顔を貼らないんですか」と言われたが、意図を説明し続けた。後ろの黒板は児童が自由に飾るスペースもあります、授業に集中できるようにするためです、と。https://t.co/lxcfHlHSOJ
— ぽんた (@Pontamama12345) 2017年3月20日
大した配慮じゃないのに「先生の授業わかりやすい」と言った彼の言葉に泣けた。
誰にでもできることじゃないか、予定や指示を黒板に書くくらい。必要無い部分を紙で隠すくらい。
大したことじゃないんだよ。それすらしてもらえなくて、でも黙って座っていたんだね。— ぽんた (@Pontamama12345) 2017年3月20日
勉強がわかるようになった彼は挙手するし発言するし「人が変わったよう」になり、参観日に来た他の保護者が驚いていた。お母さんが「自己肯定感が爆発的に高くなっています」と笑った。他人の気持ちは分かりづらいけど性格が優しいから友達も増えた。
— ぽんた (@Pontamama12345) 2017年3月20日
他県附属の研修発表会。黒板の上にクラス児童の自画像。副校長とすれ違ったのを幸い、質問する。
「気が散りやすい児童へ配慮するために、黒板の上はすっきりさせる、不必要な物は貼らない、と言われますよね?」
副「いや、元気で明るいクラスの表現ですよ」
「黒板の上でなくても貼れますよね?→— ぽんた (@Pontamama12345) 2017年3月17日
教室の後ろでも横でも。黒板に集中しづらい児童への配慮に欠けると思います」
副「入試をして児童を入れています。我々の課題は、教育方法の研究ですから。配慮していては研究はできないので」
「教育方法の研究は何のため?こういう研究会は何のためですか?→— ぽんた (@Pontamama12345) 2017年3月17日
私達普通の学校の教員の参考になるように、開催されていますよね?だから公的補助金も出ていますよね。
昔は数%と言われた、通常学級に居る支援が必要な児童。今は各クラスに1割はいます。どのクラスにも居るんです。だから『合理的配慮』をしながら指導しています— ぽんた (@Pontamama12345) 2017年3月17日
『 支援が必要な児童を排除しないと成立しない教育方法』なら、全国ほとんどの公立校は参考にできませんよ?
あと、入試をして入れたとしても、グレーゾーンの子は必ず居ると思います。成長につれて顕著になってきた場合はどうされるのですか?退学させるのですか?— ぽんた (@Pontamama12345) 2017年3月17日
副「いや、退学なんて」「ですよね?副校長先生は、この学校の全学級に配慮や支援の必要な子は一人もいないと、自信を持って言えますか?」
副「…」「私達は違和感がありますが、こういう環境整備を参考にされるこちらの県の若い先生もいらっしゃると思うんですよ。— ぽんた (@Pontamama12345) 2017年3月17日
『どのクラスにも配慮や支援の必要な児童が居る』というベースに立って、その上で力を伸ばす指導法を研究して頂けると、参考にできるので有り難いです。」
(俺達すげーだろ、真似できないだろ、みたいな、自分達の名誉や自己満足のための研究会なんか見たくない)— ぽんた (@Pontamama12345) 2017年3月17日
研究会が終わって何日か経って、我が校にその附属の校長名で御礼状が届き、職員室がどよめく。「ぽんたが副校長に喧嘩売ったからだ!」と。
違うよ参加者への一般的な御礼状だよ。だいいち喧嘩売ったつもり無いし。
「そこまで食い下がったら売ったのと同じ」そう?— ぽんた (@Pontamama12345) 2017年3月17日
「喧嘩を売ったのと同じ」と言われたけど「食い下がった」のは彼の様な児童を見てきたから。声を出せずにただ困っている子が見受けられたから。ほんの少しの「合理的配慮」でもっと伸びる子が居るだろうに。https://t.co/F6wlA70f6U
— ぽんた (@Pontamama12345) 2017年3月20日
「子供に自画像を描かせ切り取った顔を黒板上に貼ると、一人一人を大事にしている」という既成の概念を気にせず、しかも学校関係者と意見を異にする立場を取りながら、発達障害児に最適な支援と配慮ができたぽんた先生には頭が下がる思いです。
こういった個々の生徒に配慮した教育ができると、もっと全体的に才能を発揮できる生徒が増えていくんではないでしょうか。
ネットでも多くの反響が寄せられています。
■ネットの反応
簡単です。朝学習、1時間め国語、2時間め…と1日の流れを書きます。ただ大切なポイントが。「休憩→自由」なのか「休憩→縦割班遊び」なのか。給食後は遊べるのか登校班で集まるのか。
授業時間以外の所謂「すきま時間」に何が行われるのか分からず彼は不安感で一杯でしたから— ぽんた (@Pontamama12345) 2017年3月21日
ありがとうございます。でも、心ある教師ならみんなやっている事、当然の事なんですよ。誰にでもできる事ですから。
その「誰にでもできる事」を知らないのか、知ろうとしないのか、知っていてもやらないのか。そういう先生達の意識を変えていく闘いを続けています。— ぽんた (@Pontamama12345) 2017年3月21日
その子は良い先生に出会えたんですね。人間だし人それぞれだし完璧な先生はいないと思います。とても良い環境と先生と仲間に会えたんですね。うちの長女のクラスは三年生から中1までずっと荒れ続きです。
— 願いの塔 (@wshootingstar) 2017年3月20日
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